• インフォメーション
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
  • 宇都宮中央社労士事務所
  • トップ
  • ご挨拶
  • 業務内容
  • 弁護士等紹介
  • アクセス情報
  • 採用情報
  • お問合わせ
  • 新田裕子弁護士のNYレポート

    2014/04/04

    調査捕鯨についてのICJ判決

    オーストラリアが日本に対し、南極海での日本の調査捕鯨は国際捕鯨取り締まり条約違反だと訴えた裁判で、3月31日、国際司法裁判所(ICJ)は日本の敗訴判決を言い渡しました。

    朝日新聞が「まさかの完全敗訴」と報じたり、安倍首相が結果を報告した日本側代理人を厳しく叱責したなどという報道もありましたが、本当に「まさかの」判決だったのかなと疑問に思いました。日本の調査捕鯨が科学研究だという主張は、理屈の上からしても厳しいですし、現在のICJの裁判官の構成からしても、ある意味予想できた判決だったのではないかと思います。

    以下、捕鯨に関する非常に個人的な意見です。鯨食は日本の伝統でこれを減らさなければいけないのは悲しいと思います。しかしながら、文明の発展と共に海の生態系が乱れ、絶滅種が発生し、海の中の魚の構成が変化し、発展途上国でつつましく漁をしながら釣った魚を食べて生きている人が今までどおり魚が捕れず、更に貧困に陥ったりすることを考えると、どの国もある程度伝統をがまんしなければいけないのではないかと思います。

    また、調査捕鯨は捕獲した鯨の肉の販売を収入源としていますが、鯨肉のニーズの低さから事業として大幅な赤字となっています。なので、伝統か否かの問題とは別にして、経済的な観点からしても、続ける合理的な理由は見いだしにくいように思います。

    ところで、日本では司法試験の合格率が低いこともあり、主要な試験科目でない国際法はロースクールであまり人気がなかったように思います。ただ、こういうニュースを見ると、国際法ってすごく面白いなと思います。そしてアメリカやヨーロッパでは多くの学生が勉強しています。高校生や大学生の間でこういうニュースが国際法への興味をひくきっかけとなればいいなと思います。

    新田裕子弁護士のNYレポートトップへ