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    2016/06/28

    イスラム教諸国のルール

    最近「ハラール」という言葉をよく聞きますが、これはどういうことですか

    「ハラール」とはアラビア語の「許されている」という意味で、イスラム法上は、飲食が許された食品を言い、野菜、果物、魚、牛乳などです。逆に、「ハラム」というのが、「禁じられている」という意味で、イスラム法上、飲食が禁じられた食品をいい、豚肉、お酒などです。また、牛肉や羊肉でも、イスラム教の方式に従ってと畜されなかったものはハラムです。どこまでが「お酒」にあたるのか、というような細かい内容は国により異なり、アルコールを含有すればすべて当たるという国もあれば、ナッツや穀物に含まれる自然アルコールは当たらないなどという国もあります。

    日本の企業がハラールに関して注意すべきことはありますか

    イスラム諸国に食品を輸入する際には「ハラール認証」というものを取得することが考えられます。これは、イスラム法上合法な食品であることを証明するものです。認証を受けるためには、原則的には、原材料、加工、流通全てのプロセスにおいて、ハラールであることが必要となります。加工・流通というのは、例えばハラールでない製品とは別の施設で加工する、ハラールでない製品と別のコンテナに入れて輸送する、などです。ここで注意が必要なのは、どこの国でも通用する認証機関はない、ということです。国により制度は異なりますので、具体的に輸出しようとする国の認証機関か、その認証機関が公認した日本国内の認証機関で認証を受ける必要があります。公認を受けていない機関が公認を受けているかのように詐称するというケースもありますので、注意してください。

    イスラム諸国には、金融に関する独自のルールがあるとききましたが、これは何ですか

    イスラム法には、金融に関するルールもあって、例えば、利子を得ることが禁止されています。つまり、お金を貸して利子を得る、という活動は出来ません。利子というのは、労をせずして富を得ることなので、イスラム法の教義上よろしくないとされているのです。他には、先ほど述べた、ハラム事業、例えば豚肉の食品加工事業など、に投資することは禁じられています。「不確実性」のある金融活動も禁止されており、例えば、先物取引などはできません。

    利子が禁止されているとすると、銀行などは存在しないのでしょうか

    イスラム教諸国にも銀行はあります。ただ、日本の銀行のように、お金を貸して利子を取る、ということはできませんので、利子を取るわけではないのだけれども、結果として利子を取ったのと同じ結果を実現する、というようなスキームが色々考えられており、これらを「イスラム金融」といいます。例えば、企業が銀行からお金を借りて工場を建てたいとします。この場合、銀行が自ら建築資金を立て替え、工場を建ててしまいます。そして、その後、工場を企業に対し、分割払いで売り渡します。銀行にとっては、建築費用と、売却代金の差額が利益になるので、利子を得たのと同じような結果となります。