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    2016/08/30

    貿易取引の決済方法

    国際取引の決済方法は国内取引とは異なるのですか

    国内取引であれば、「末締め、翌月末払い」など、当月分の売買代金を月末に集計し、翌月または翌月末までに支払ってもらう、などという取引が多いと思いますが、国際取引の場合、国内取引以上に回収を確実にしなければなりませんので、特別な方法が用いられます。代表的なものとして、国際送金、L/C、D/P、D/Aがありますので、今日はこれを一つずつ説明したいと思います。

    国際送金とはどういうものですか。

    国際送金には、前払いと後払いがあります。いうまでもありませんが、売る側であれば前払い、買う側であれば後払いが有利です。アルファベットでは、T/T、テレグラフィック・トランスファー、と記載することもあります。送金のために必要な情報は、金融機関名や口座名義人など、国内送金の場合と大差ありませんが、外国送金の場合は、これに加えて、金融機関を表す国際的な基準であるSWIFTコードというものが必要になります。これは、取引銀行にきいていただければ教えてもらえます。国際送金の場合には、注意点がいくつかあります。送金する側はもちろん、受ける側にも手数料がかかりますので、それをどちらが負担するかを決めておくことと、期間が数日から一週間程度かかることがありますので、それを念頭に置いておくこと、現在は、国際送金の前提として、銀行にマイナンバー又は法人番号をつたえておかなければならないことなどです。

    L/Cとはどういうものですか。

    これは、信用状付荷為替手形のことをいいます。自分が売主の場合、前払いで送金してもらえれば一番いいのですが、それができない場合には、商品の引き渡しと代金支払いの間にどうしてもタイムラグができてしまいます。そういう場合でも、輸入者の取引銀行が、輸出者に対して代金の支払いをすることを保証してくれる、その保証状がL/Cです。輸出者は、L/Cに記載された契約条件を満たしていることを銀号に対して証明し、支払いを受けます。

    確かに銀行が支払いを保証してくれると安心ですね。

    はい。ただ、国際送金に比べて費用と手間がかかることがデメリットにはなり得ます。L/Cの利用を申し込むことを、L/Cを開設する、といいますが、開設のために2万円程度かかりますし、決済額に応じて保証料もかかります。また、船積書類のやりとりなどもあるので、送金に比べると手間もかかります。また、信用状の仕組み自体やや複雑なので、担当者の方はこれを勉強していただく必要もあります。

    D/P、D/Aとはどういうものですか。

    これは、信用状なしの、荷為替手形のことをいいます。端的に言うと、D/Pが前払い、 D/Aが後払いに相当します。D/Pは、買い手である輸入者が手形金額を支払うことで、添付されている船積書類を受け取ることができ、ひいては商品をうけとることができる決済条件です。手形金額を先に支払う必要があるところがポイントです。D/Aは、買い手である輸入者が手形を引き受けることで、添付されている船積書類を受け取ることができ、ひいては商品をうけとることができる決済条件です。買い手は手形を引き受けるだけでよい点がポイントです。

    これはどのようなときに使うのですか。

    もともと L/Cで取引していたけれども、お互いの信用が増してきたので、D/P、D/Aに切り替える、ということが実務上は行われています。ご自身が輸出者である場合は、取引先に、D/A、つまり後払いの切り替えたい、といわれたときには、注意する必要があります。まずは、どうして切り替えたいのか、その理由を明らかにしてもらいましょう。L/Cの手間とコストを削減したい、全取引先について一定期間経過後切り替える運用である、などというのならばともかく、経営状態が悪化しているから後払いにしたいということもありえます。信用が不十分であると考えるのであれば、貿易保険の利用する、スタンドバイL/Cという、支払いがない場合のみ支払いが行われる銀行信用状を利用する、なども検討すべきです。